せっかくアメリカで生活しているのだから、オレンジ色のカボチャでジャコランタンを作ってみたい!と思い、生まれて初めてジャコランタン作りにチャレンジしてみました。
この記事を読むと、超初心者がパンプキンカービング(※1)をすると
・どのくらい時間がかかるのか?
・難しい?簡単?
・注意点は?
・準備するもの
をまとめました。
※1:ジャコランタンを作ることを、アメリカではpumpkin carving(パンプキンカービング)といいます。
超初心者でもジャックオランタンは作れる?
結論から言うと、出来ます!!!
しかも、思ったより簡単です。
今回、パンプキンカービングなんてやったことない、どのように作るのかすら知らないし、道具も触ったことがない超初心者がチャレンジしましたが、2時間程で2つジャックオランタンを作ることが出来ました。
何を準備したらよい?
今回準備した道具は写真の通りです。
カボチャ
言わずもがな、カボチャを用意しましょう。(写真には写っていませんが…)
あの、オレンジ色のカボチャです。
ちなみに食用のカボチャ(よく見る表面が緑で中がオレンジ)とは別種類で、食用には向きません。
スーパー等で購入してもOK、10月になると各地でパンプキンパッチが開催されるのでパンプキンパッチで選んでもOKです。
パンプキンパッチの様子はこちら↓
カービングセット
ジャックオランタンはカボチャに穴をあけ、種とワタを取り除いて、果肉と皮を切り取り、顔や柄をつくります。
調べてみると、ペティナイフやスプーンなど家にあるものを使っても、出来そうでしたが、カービングセットを用意しました。
結果、カービングセット大正解でした。
ナイフ等で出来ないかチャレンジしてみましたが、やりやすさが全然違う!!
カボチャ自体は女性や子供でも簡単に加工できる硬さですが、カービングセットを使うと、力の入れやすさが変わるのか、更に軽い力で作業することができました。
また、顔や柄をくりぬく際、カボチャに下書き等をするのですが、下絵の紙も同封されていました。
説明書を読むと、紙を水で濡らして、カボチャに貼り付けて作業するそうです。
今回は、あまり好きな柄がなく下絵は使用しませんでしたが、カービングセットを購入すると、すぐに始められそうでした。
作業場所に敷くシート
今回は紙袋(写真中央)を広げて使用しましたが、作業場所に敷くシートなどを用意したほうが良いです。
想像以上に汚れるため、室内で行う場合、必須です!!!
カボチャの下絵(顔、柄など)
カービングの下絵を用意しましょう。
インターネットで検索すると、様々な下絵が出てきます。
カービングセットの中に同封されている場合もあるので、自分の好みの顔をチョイスしましょう。
今回はマジックを使ってカボチャにフリーハンドで下絵を描いてからやってみました。
最後に下絵を消すので、アルコールやティッシュなどを用意しましょう。
もし、フリーハンドでカボチャに直接下絵を描く場合は、ボールペンや水性のマジックをおすすめします。
油性のマジックは下絵が完全に消えませんでした。
暗い場所でローソクを灯したり、明るい場所でも遠目で見るとわかりませんが、近づくと消しきれなかったマジックの後が見えます。。。
ジャックオランタンを作ってみよう!
準備が出来たら実際に作ってみましょう。
カボチャに下絵を描く
カボチャに下絵を描きます。
カボチャに穴をあける
下絵をもとにカボチャを加工していきます。
加工はカービングセットを用意しました。
ナイフと、ワタと種を掻き出すスプーンが入っています。
ナイフは
・カボチャを切り出す用
・曲線用
・切り出し面加工用(きれいな仕上がりとカボチャを長持ちさせるため)
の3種類入っています。
まずはカボチャの底(ヘタではない方)を切り出し用ナイフ(写真右の刃が長いナイフ)を使って切り出します。
ヘタ側をくりぬく方法もありましたが、下をくりぬいた方が、
・置いたときにカボチャが安定する
・中にライト等を入れやすい
と思ったので、下側に穴をあけました。
上でも下でもやりやすい方法で良いと思います。
切り出した感じとしては、思ったより硬くありません。
りんごを切るくらいの硬さで、食用カボチャをイメージしているとびっくりします。
臭いは臭い!嗅いだことのない何とも言えない青臭いがします。
種とワタをかきだす
スプーン等を使って種とワタを掻きだします。
後で調べて分かったのですが、ここで面倒臭がらず丁寧に処理することで、カボチャの持ちが全然違うのだとか!
今回は、種とワタがひんやり冷たくてネバっとしており、気持ち悪かったというのと、果肉に触っていた手が途中でかゆくなり荒れてしまったため、最低限種とワタを出し、軽く掃除した程度でしたが、やはり腐るのが早かったです。
顔を作る
下絵をもとに顔を作っていきます。
切り出し用の刃が長いナイフでとっかかりを作り、曲線用のナイフや仕上げ用のナイフを使いながら加工していきます。
ポイントは、
(1)大きいパーツはなるべく細かく分けてから、少しずつ
下の写真のネコの口部分のように大きなパーツはいくつかに分けて細かく切り出していきます。
カボチャは柔らかく加工しやすいですが、その分、力が入りやすく割れやすいです。
(2)切りやすいからと言ってガンガン切らない
下写真のネコの向かって右目を見てください。
切りやすいからと言って、ガンガンやっていたら、切り落としてしまいました。
下絵通りに切り出すことが出来たら、仕上げ用のナイフで切り出し面をきれいに加工していきます。
切り出し用のナイフで加工すると、かなりカスも出るし、切り出し面もギザギザしていて汚いです。
最後に残ってしまった下絵を消して完成です。
切り落としてしまったネコの目はつまようじを差し固定しました。
多少失敗したり、うまくできなくても、気味悪い感じで雰囲気が出ました。
まとめ(準備したほうが良かったもの、注意点)
反省点として、更に準備しておけばよかったものと注意点をまとめました。
手袋(ゴム、ビニールなど)
果肉に触れた手が荒れてしまい、かゆくなってしまいました。
すぐに流水で洗ったため、ひどくなりませんでしたが、気になる人や皮膚が弱い人は手袋を用意し、直接、果肉やワタ、種に触らないことをおすすめします。
また、カボチャが加工しやすいので、夢中で作業していたら、いつの間にか手をけがしていた…勢いよく刃を入れたら思った以上に切れてしまい手を切ってしまった…ということもあります。
私も気が付いたら指から血がでていました。
怪我防止の観点からも、手袋があった方が良いです。
マスク、屋内の場合は換気
カボチャのにおいがかなり強烈です。
気分が悪くなる場合があるので、マスクを着けて屋外で作業をおすすめします。
屋内の場合は、窓や換気扇を付けて作業したほうがいいです。
ボールペンまたは水性ペン
下絵を手元にあった油性マジックで書きましたが、丁寧に消してもうっすら残ってしまいました。
直接カボチャに下絵を描く場合は、きれいに仕上げるためにはボールペンや水性ペンをおすすめします。
更にきれいに作りたい場合は下絵を紙に描き、それをカボチャに貼り付けます。
紙の上から針やつまようじなどで下絵をなぞりながら穴をあけます。
下絵の紙を取り除き、カボチャを加工したほうが、線の跡が残らずさらにきれいに仕上がると思います。
カービングセットは必須
用意したほうがいいです。
作業効率が違います。
試しに包丁、ペティナイフ、スプーンでトライしてみましたが、やりやすさが全く違いました。
カボチャを選ぶポイントは?
初心者は大きいカボチャがやりやすいと聞いていたので、大き目のものを選びました。
更に加工していて気付いたのは、種やワタが少ない方が作業がしやすかったです。
種やワタが少ないカボチャは、皮と果肉も薄く顔が掘りやすかったです。
今回はネコとがいこつを作りました。
同程度の大きさのカボチャでも、がいこつの方が種とワタが少なく、皮と果肉も薄く、持ち上げたときに軽かったし、たたいた音も軽い(中身が詰まっていないような軽い音)感じでした。
可能であれば、カボチャは大きいだけでなく、
・持ち上げたときに軽く
・軽くたたいた時に軽い音(中身がなさそうな音)
がするものを選ぶと加工しやすいです。
子供でもできる?
刃物を使っての作業はかなり難しいので、刃物を使わない作業(カボチャに下絵を描く、種とワタを取り除くなど)は小さい子供でも一緒にできそうでした。